朗読者、朗読作品募集中です


佐藤愛朗読 新美南吉作品
「里の春 山の春」

野原にはもう春がきていました。
 桜がさき、小鳥はないておりました。
 けれども、山にはまだ春はきていませんでした。
 山のいただきには、雪も白くのこっていました。
 山のおくには、おやこの鹿がすんでいました。
 坊やの鹿は、生まれてまだ一年にならないので、春とはどんなものか知りませんでした。
「お父ちゃん、春ってどんなもの。」
「春には花がさくのさ。」
「お母ちゃん、花ってどんなもの。」
「花ってね、きれいなものよ。」
「ふウん。」
 けれど、坊やの鹿は、花をみたこともないので、花とはどんなものだか、春とはどんなものだか、よくわかりませんでした。
 ある日、坊やの鹿はひとりで山のなかを遊んで歩きまわりました。
青空文庫より

「がちょうのたんじょうび」

ある おひゃくしょうやの うらにわに あひるや、がちょうや、もるもっとや、うさぎや、いたちなどが すんで おりました。
 さて、ある ひの こと がちょうの たんじょうびと いうので、みんなは がちょうの ところへ ごちそうに まねかれて いきました。
 これで、いたちさえ よんで くれば、みんな おきゃくが そろう わけですが、さて、いたちは どう しましょう。
 みんなは いたちは けっして わるものでは ない ことを しって おりました。けれど、いたちには たった ひとつ、よく ない くせが ありました。それは おおぜいの まえでは、いう ことが できないような くせで ありました。なにかと もうしますと、ほかでも ありません、おおきな はげしい おならを する ことで あります。
 しかし、いたちだけを よばないと いたちは きっと おこるに ちがい ありません。
 そこで、うさぎが いたちの ところへ つかいに やって いきました。
青空文庫より

「去年の木」

いっぽんの木と、いちわの小鳥とはたいへんなかよしでした。小鳥はいちんちその木の枝で歌をうたい、木はいちんちじゅう小鳥の歌をきいていました。
 けれど寒い冬がちかづいてきたので、小鳥は木からわかれてゆかねばなりませんでした。
「さよなら。また来年きて、歌をきかせてください。」
と木はいいました。
「え。それまで待っててね。」
と、小鳥はいって、南の方へとんでゆきました。
 春がめぐってきました。野や森から、雪がきえていきました。
 小鳥は、なかよしの去年の木のところへまたかえっていきました。
 ところが、これはどうしたことでしょう。木はそこにありませんでした。根っこだけがのこっていました。
「ここに立ってた木は、どこへいったの。」
と小鳥は根っこにききました。
青空文庫より

「手袋を買いに」

寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。
 或朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、「あっ」と叫んで眼を抑えながら母さん狐のところへころげて来ました。
「母ちゃん、眼に何か刺さった、ぬいて頂戴早く早く」と言いました。
青空文庫より

朗読者都井朋子

佐藤 愛 Ai Satou

プロフィール
出身地:岩手県
好きなもの
恐竜、キラキラしたもの、お酒、絵本、朝の時間、ハープ、日本庭園巡り、キジバトの声、射的、ストーリーテリング、友達とお茶などなど。


はじめまして。
「早く帰りたいな~」と思いながらも、何やかんやで毎日、楽しくOLやってます(笑)
朗読、楽しんでもらえたらうれしいです。
朗読カフェのおかげで、青空文庫が身近なものになりました。
これからも、よろしくお願いします。


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作品参加
太友 豪

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