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渡辺ゆきみプロフィール

ねずみの嫁入り

楠山正雄

 むかし、むかし、ある家いえのお倉くらの中に、お米こめを持もって、麦むぎを持もって、粟あわを持もって、豆まめを持もって、たいそうゆたかに暮くらしているお金かね持もちのねずみが住すんでおりました。
 子供こどもがないので神かみさまにお願ねがいしますと、やっと女おんなの子が生うまれました。その子はずんずん大きくなって、かがやくほど美うつくしくなって、それはねずみのお国くにでだれ一人ひとりくらべるもののない日本一にほんいちのいい娘むすめになりました。
LinkIcon青空文庫より

夢十夜

第七夜
夏目漱石


 何でも大きな船に乗っている。
 この船が毎日毎夜すこしの絶間たえまなく黒い煙けぶりを吐いて浪なみを切って進んで行く。凄すさまじい音である。けれどもどこへ行くんだか分らない。ただ波の底から焼火箸やけひばしのような太陽が出る。それが高い帆柱の真上まで来てしばらく挂かかっているかと思うと、いつの間にか大きな船を追い越して、先へ行ってしまう。

更新順です

2018-01-10

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2018-01-10

Nao