ねずみの嫁入り
楠山正雄
むかし、むかし、ある家いえのお倉くらの中に、お米こめを持もって、麦むぎを持もって、粟あわを持もって、豆まめを持もって、たいそうゆたかに暮くらしているお金かね持もちのねずみが住すんでおりました。
子供こどもがないので神かみさまにお願ねがいしますと、やっと女おんなの子が生うまれました。その子はずんずん大きくなって、かがやくほど美うつくしくなって、それはねずみのお国くにでだれ一人ひとりくらべるもののない日本一にほんいちのいい娘むすめになりました。
青空文庫より
夢十夜
第七夜
夏目漱石
何でも大きな船に乗っている。
この船が毎日毎夜すこしの絶間たえまなく黒い煙けぶりを吐いて浪なみを切って進んで行く。凄すさまじい音である。けれどもどこへ行くんだか分らない。ただ波の底から焼火箸やけひばしのような太陽が出る。それが高い帆柱の真上まで来てしばらく挂かかっているかと思うと、いつの間にか大きな船を追い越して、先へ行ってしまう。
芥川龍之介「トロッコ」
夢十夜第十夜
宮沢賢治「ざしき童子のはなし」
芥川龍之介「蜜柑」
夢十夜第二夜
新美南吉「花のき村と盗人たち」
夢十夜第三夜
小川未明「からすとかがし」
夢十夜第九夜
夢十夜第七夜
銀河鉄道の夜
夢十夜第四夜
更新順です
2021-12-05
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